世界的ブランド「エルメス」の歴史やバーキンの由来・刻印の秘密について

世界的ブランド「エルメス」の歴史やバーキンの由来・刻印の秘密について

エルメスの歴史

今現在、世界的ブランドであり、誰もが一度は名前をきいたことのあるブランド「エルメス」。
そのエルメスの原点は1837年にティエリー・エルメスがフランスのパリで創業した「高級馬具工房」。
現在の華やかで高級な印象のバッグとはかけ離れたスタートでしたが、パリ万博にて金賞を取るほどの優れた馬具製作の技術により、ナポレオン3世やロシア皇帝など、多くの顧客に愛され繁盛していきます。1892年には、はじめて馬鞍を収納するためのバッグである「サック・オータクロア」を製作いたしました。馬具製作の技術もしっかりと生かされたエルメス初のバッグで、現在エルメスのバッグの代名詞でもある「バーキン」の原型となったモデルです。

 

エルメス鞄・財布・時計・ネックレス・食器・スカーフ

 

1900年に入ると、時代は馬車社会から自動車社会へと変わっていきました。ティエリーの孫であるエミール=モーリス・エルメスは、いち早く馬車社会の終わりを予測して、馬具をメインとしていた事業から鞄・財布・腕時計・衣料・スカーフ・香水など様々な商材へと事業を転向しました。
こうして現在のエルメスの基礎が築かれました。
1920年には、ファスナーの特許を申請し、初めてバッグに使用。そして世界初のファスナー付きバッグである「ブガッティ(後にボリード)」を製作したのです。
1935年には、現在の「ケリー」の原型である「サック・ア・クロア」を発表。
こうした歴史が、エルメス不動の人気を誇る「バーキン」や、「ケリー」の誕生へと繋がっていきました。

 

そして、現在エルメスのロゴマークには創業の馬具工房に由来するデュックとタイガーが描かれています。
「デュック」とは四輪馬車で、「タイガー」は従者のことを指すのですが、そのロゴマークに主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているためなのです。

 

 

バーキンの誕生と由来

エルメスバーキン

 

エルメスの代名詞でもあるバーキンの誕生と名前の由来は、社長とイギリスの有名女性歌手のジェーン・バーキンが飛行機で隣り合わせたことがきっかけです。そのときジェーン・バーキンは整理整頓がとても苦手でボロボロのバッグに所持品を詰め込んでいましたが、これを見たエルメスの社長が「ポケットが付いて何でも入るバッグをプレゼントする」という申し出をしたことが由来とされています。

 

古くからの優れた能力を持つ技術者が作成した、収納力があり女性を魅了とするデザインだからこそ、今も世界で愛されているブランドであり、バッグなのでしょう。

 

「バーキン」は、上記でも述べたように収納力はもちろんのこと機能性も兼ね備えており、中古でも需要が高いため、価値が下がりにくいバッグとしても有名です。サイズパターンも「バーキン25」、「バーキン30」、「バーキン35」、「バーキン40」と大きく4つが展開されています。

 

 

ジェーン・バーキン

先ほど少し名前が出たジェーン・バーキンについて記載したいと思います。

 

ジェーン・バーキンと言えば、2023年7月16日に残念ながら故人となってしまいましたが、様々な逸話を残しています。
バーキンを愛用していたのはもちろんのことなのですが、某テレビ番組で「キレイなままじゃ面白みがない。」という発言をし、バッグを無理やり広げたり、床に置いて足で踏みつぶしたりと、ちょっとした衝撃映像になっていました。
他にもバーキンにステッカーを貼ったりと高級バッグとは思えない独特な使用の仕方でも話題となりました。

 

さらに、来日は十数回にも及ぶの親日家でもあるのです。
東日本大震災が発生した際には、居ても立ってもいられずに翌月には来日し支援活動を行ったことが評価され、外務大臣表彰も受けました。

 

彼女が亡くなった際にエルメスは「親しい友人、長年連れ添った友を失いました。共通の感性で私たちはお互いを知るようになり、ジェーン・バーキンの柔らかなエレガンスから、彼女がアーティストであり、献身的で、広い心の持ち主で、世界と他者に対する自然な好奇心をもっていることを認識し、称賛していました」という声明を出しており、エルメスを語るうえでジェーン・バーキンは切っても切れない存在なのです。

 

 

エルメスの刻印について

エルメスのバッグや財布には一つ一つ刻印が打たれています。その刻印を紐解くことにより製造年数やどこのアトリエでどの職人が製作したのかがわかるようになっています。それはエルメスが一つ一つの商品に対して高技術と高品質を提供しているという絶対的な自信がある証であることを示してます。

 

エルメス製造年刻印

 

年数の刻印に関しては、アルファベットのみの刻印は(T~Z)1964~1970年製造となり。○の中にアルファベット(A~Z)があるものは1971~1996年製造。□の中にアルファベット(A~R)が入るものは1997~2014年製造。そして、2015年「T」、2016年「X」、2017年「A」、2018年「C」、2019年「D」となり、記事を書いている2023年は「B」になります。

 

すなわち2015年からは以前のような決まった規則性はなく多少のランダム方式を取り入れているようになっています。
ちなみに、2014年以降に「S」がないのは、「ソルド品(アウトレット品)」と間違われないように、2014年以降から使用していないと言われているようです。

 

 

リズム姫路本館では、ルイヴィトンやエルメスを始めとしたブランド品やロレックスやオメガなどの高級時計、ジュエリーはもちろんのこと、他にもお酒や食器、衣類など様々なお品の質預かり・買取・訪問査定を行っております。
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